人産んで 育てる以上の 仕事なし。
マツコ・デラックス さんの言葉です。
私も、その通りだと思います。
保育士は大変なことも多いけれど、とてもやりがいのある仕事です。どんなに苦労をしても、必ずそれ以上の喜びや幸せが返ってきます。
それほど、子どもたちは大きなパワーを持っているのです。
当ページでは、現役保育士の立場から、仕事でやりがいを感じるのはどんなときか? という部分を掘り下げて書いていきます。
これから保育士を目指される人は、参考にしてみてください。
それでは、一緒にみていきましょう!
記事の目次
仕事でやりがいを感じるのはどんなとき?
子供の成長を実感できたとき

一番のやりがいは、なんといっても子どもの日々の成長が見れること。昨日までできなかったことが今日できるようになる、そんな場面を目の当たりにすると本当に感動します。
たとえば、「アー」「ウー」と喃語しか喋れなかった赤ちゃんが少しずつ話せるようになり、「◯◯先生!」と自分の名前を呼んでくれたとき、この仕事をやっていて良かったなぁと実感できるはず。
ほかにも、ミルクを受付けなかった子が初めて哺乳瓶で飲んでくれたり、さらに 1人で着替えやトイレができるようになったり、お友達の鼻水が出ている姿を見てティッシュで拭いてあげたり、子供たちはドンドンと色んなことができるようになっていきます。
こちらが気持ちを注げば注ぐだけ、子どもはそれに応えてくれます。働きかけた結果がハッキリと目に見えるということは、保育士にとって何よりも嬉しいことなのです。
子どもの思いがけない発想や感性に触れたとき

保育士として働いていると、毎日のように新しい発見があります。子どもと一緒に遊んでいると、「せんせい、みてみて!」と色んなモノを見せてくれます。
子どもの感性は、豊かで新鮮です。改めて気付かされることがたくさんあります。
たとえば、園庭に野菜のタネをみんなで撒いて、まだ土をかけたばかりなのに「芽が出ないかなぁ」とじっと見ていたり、突然大雨が降り出したときは「雲がおねしょしちゃったのかなあ」と驚いてみたり… 大人には考えられないような言葉や発想が、とても可愛らしいんです。
ここでは、私が保育園で出会った可愛らしいエピーソードを2つ紹介しておきますね。
①タンポポおじいちゃん
春のお散歩でのこと。道の途中で、タンポポの綿毛がたくさん生えていました。
それを見つけた 3歳児の男の子は、元気いっぱいに「タンポポおじいちゃんがいるよ!」と教えてくれました。「えっタンポポの綿毛のこと?」と思った私は、「なんでおじいちゃんなの?」と尋ねてみたのです。
そうすると「フワフワの綿毛が、おじいちゃんのヒゲみたいでしょ!」と可愛いらしい答えが返ってきました。
②リアルおままごと
子どもたちは、おままごとが大好きです。その内容には、各家庭のリアルな会話が含まれているケースも結構あります。
たとえば、こんな感じ。








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…こんな感じで続きます。
見てのとおり、延々とオシャベリしているのはお母さん役。おままごとの様子をお家の人に伝えると、お父さんお母さんがビックリしてしまうことも少なくありません。
このように、保育園のなかでは、子どもたちの可愛い発想やつぶやきが溢れています。そして、どんなにイヤなことがあっても、子どもたちの元気な姿や笑顔をみていると忘れてしまいます。
子どもならではの発想が本当に愛おしく、大切にしたいと感じます。
子どもと信頼関係を築けたとき
保育園が苦手だった子どもが、「先生に会いに行く!」と言って保育園を楽しみにしてくれるようになったときは本当に嬉しかったです。
わたしが新人保育士だった頃、とてもこだわりが強い男の子がいました。必死にその子と信頼関係を築こうとしましたが、就職して間もない自分にはなかなか難しく、なかなか心の距離が縮まりませんでした。
どうして上手くいかないのか、とても悩んだことを覚えています。
しかし数ヶ月ほど経った頃、いつものように外遊びをしてると、その子がわたしを見つけて「先生大好き!」と笑顔で近付いてきて、わたしが離れようとすると「まだ行かないで!」とサインを送ってくるのです。今までそんなことが無かったので、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりましたね。
最初は泣きたくなるほど大変でしたが、たくさん悩んだからこそ進歩があったときの嬉しさは想像以上だと感じた出来事です。