保育士のスキルアップに役立つ資格21選

保育士のスキルアップ

「今よりスキルアップしたい」
「さらに専門的な知識を身につけたい」

と考える保育士も多いのではないでしょうか?

もちろん、保育士資格を持っているだけでも、保育園をはじめ、児童養護施設、障害児施設、児童館などさまざまな職場で働くことができます。

しかし近年、保育サービスに対する要求レベルは上がっており、より専門性が求められるようになりました。

そこで当記事では、取得すると日々の仕事に役立つ資格を一気に紹介していきます。

それでは、さっそく見ていきましょう!

保育分野で役立つ資格

保育園で遊ぶ子ども

チャイルドマインダー

100年以上の歴史のなかで培われたノウハウをもとに、家庭的な保育を実践するスペシャリスト!

チャイルドマインダーは、イギリス発祥の民間資格です。

施設で大人数の子どもをあずかる保育園に対し、自宅や訪問先で1〜3人の少人数を対象に保育をおこなうのがポイント。0〜12歳までの子どもを対象に、それぞれの個性に合わせたキメ細やかなケアを目指します。

資格は、認定機関が指定する講座(通信または通学)を修了し、検定試験に合格すると取得できます。

資格があれば、自宅で開業したり、企業の保育室に勤務したりすることが可能です。近年、資格を取得する保育士が増えています。

絵本専門士

平成26年度にスタートした新しい資格じゃが、今や知らない人がいないほどの人気を誇っておるぞ。

独立行政法人 国立青少年教育振興機構」が認定する民間資格です。

絵本に関する知識やスキルを身につけ、その力を使って人の心を豊かにできる「絵本の専門家」を目指します。

50時間ほどの講座を受講して、すべての修了課題をクリアすると、絵本専門士の認定証がもらえます。講座では、発達段階や季節に応じた絵本の選定スキル、子どもの心を惹きつける読み聞かせ術、創作活動に必要なセンスなどが学べます。

絵本は、子どもの言語力・感受性・理解力を発達させ、豊かな人格を形成する手助けになります。現場でも「絵本を通じて何を伝えたいのか?」がハッキリすると、読み聞かせのレベルがぐんっと変わりますよ。

リトミック指導者

リトミックとは、19世紀前半、スイスの作曲家エミール・ジャック・ダルクローズによって考案された音楽教育法です!

リトミックの目的は、リズム遊びやダンス、歌のレッスンをとおし、身体・感覚・知能を活性化すること。

これまでの習い事といえば、ピアノならピアノ、サッカーならサッカーの能力アップを目指すことが一般的でした。しかしリトミックでは、ピアノが上手く弾けたり、サッカーが上手くなることは、1つの通過点に過ぎません。

それより、もっと大切な“子どもが子どもらしくある”こと、人間本来の力を育むことに焦点があてられているのがポイント。

今後、保育の世界で生きていくなら、ぜひとも身につけておきたいスキルです。

ベビーシッター

近年、共働き家庭や核家族化の影響で、ベビーシッターのニーズが急速に伸びておるんじゃ。

ベビーシッターは、仕事や急用で、自宅を留守にしなければならない保護者に代わり、子どもを預かります。

資格があれば、派遣やアルバイトとして働いたり、保育園や託児所で正社員として勤務したり、みずから独立したり、さまざまな働き方ができるのが魅力です。また、依頼者の自宅に出向くことが多いため、一般家庭の保育の実態を知ることに役立ちます。

18歳以上で実務経験があり、「公益社団法人 全国保育サービス協会」が実施する研修を受講後、試験に合格すれば認定されます。

育児セラピスト

「発達心理学」「アタッチメント理論」を体系的に学べる講座です!

育児セラピストは、子育ての専門家を目指す資格です。

日本余暇文化振興会」(文部科学省所轄)監修のもと、「日本アタッチメント育児協会」が認定しています。

講座では、子どもの発達について専門的に学ぶことができ、親御さんと良好なコミュニケーションを築く方法、育児に悩む親のカウンセリング方法、イベントやセミナーの企画方法が身につきます。

資格には1級・2級があり、どちらも指定の講座を受講し、試験に合格すれば取得できます。身につけたスキルは、保育の現場で助けになるほか、みずから子育てする場面でも役立ちますよ。

幼児安全支援員

取得すると、資格手当がもらえる保育園もあるぞよ。

日本赤十字社が認定する資格で、取得者の大半は、保育士あるいは子どもに関わる仕事に就いている人です。

2日間の講習・学科試験を受けて、合格すれば認定書がもらえます。講習は全国各地の赤十字本部で2〜3ヶ月に一度開催されており、1,800円(教材費込み)ほどで受講できます。

幼児期に起こりやすい事故の予防とその手当ての方法、かかりやすい病気とその症状に対する看病の仕方が学べます。

教育分野で役立つ資格

幼稚園の生徒達

幼稚園教諭免許状

今なら、特例制度もあって取得しやすくなっていますよ!

この先も保育業界で仕事を続けていくなら、必ず取得しておきたい資格です。

平成27年度より、多くの幼稚園や保育園が認定こども園化しています。認定こども園で働く「保育教諭」になるためには、保育士資格とあわせて幼稚園教諭の免許状が必須です。

まだお持ちでない方は、早めに取得しておくことをオススメします。

小学校教諭免許状

子どもの成長や教育に対する理解を深めることに役立つんじゃ。

小学校で教員として働くために必要な資格です。

四年制大学で所定の科目を履修し、教育委員会に申請すると免許状がもらえます。ただし、実際に教員として働くためには、都道府県が実施する教員採用試験に合格しなければなりません。

特別支援学校教員免許状

通信制の大学なら、働きながらでも免許がとれます!

障害のある子どもを教育する特別支援学校や福祉施設で、教員として働くために必要な免許です。

四年制大学に通い教職課程を履修して取得する、または幼・小・中・高の教員免許を持っていれば、必要な単位のみ履修することで取得できます。

TOEIC

保育士に限らず、グローバル化が進む現代において、英語は話せたほうが何かと便利じゃ。

TOEICや英検、小学校英語指導者などの英語関連の資格はオススメです。

英語学習が早期化するなか、英会話に力を入れている幼稚園や保育園も増えてきました。また、外国人児童を積極的に受け入れている施設で働くなら、子どもや保護者とコミュニケーションを取るのに英語のスキルは必須です。

身につけて損することはありません。興味のある方は、チェンレンジしてみるとよいでしょう。

メンタルケアの分野で役立つ資格

心理学

臨床心理士

心理学の資格には「認定心理士」「臨床発達心理士」「学校心理士」「精神対話士」など様々あります。そのなかでも知名度、信頼性がもっとも高い資格です!

臨床心理士とは、心理学の知識や技術を活用して、人間のココロの問題を解決する専門家です。

近年、核家族化や女性の社会進出により、家庭だけで子育てすることが難しくなっています。そんな中、臨床心理士の活躍の場はドンドンと広がっています。

たとえば、小・中学校でスクールカウンセラーとして勤務したり、保健センターで小児科医とともに乳幼児の健康診査・発達相談にかかわったり、児童相談所で子どもの心身の発達をサポートしたりしています。

資格は「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」が実施する試験に合格すると取得できます。ただし試験を受けるには、指定の大学院の修了が義務づけられています。

そのため、保育士が仕事と両立して目指すなら、放送大学のような通信制の大学に入学しなければなりません。試験自体は、そこまで難しくありませんが、受験資格を得ることが難点といえます。

臨床発達心理士

臨床心理士は「成人」のココロの悩みが中心なのに対し、臨床発達心理士は「幼児・児童」の教育や発達に関わる悩みをメインに扱っておるんじゃ。

臨床発達心理士は、発達心理学をベースに、子どもの心をケアする専門家です。

子育てに不安を持つ親、虐待や不登校、引きこもりの問題、自閉症やADHDなどの発達障害を抱える子ども達のサポートをしています。

主な職場は、保育園や幼稚園、子育て支援センター、児童相談所など。ほかには、養護学校や特殊学級、学童保育のような社会福祉施設でも活躍しています。

資格は「一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構」が実施する試験に合格すると取得できます。ただし受験をするには、大学院で発達臨床心理学または関連分野を履修していること、200時間以上の臨床経験があることなどが義務づけられています。

臨床心理士と同様、受験資格を得ることが難しいのが難点です。

医療分野で役立つ資格

病児保育

医療保育専門士

病児保育士として働きたい人にオススメ!

小児病院や小児病棟、または一時的に病気の子どもをあずかる幼児保育室で、遊びや生活をサポートする専門家です。

子どもの保育はもちろん、治療に耐える子どもや家族の心のケアまでおこないます。

資格を取得するには、医療保育の実務経験が1年以上あり、日本医療保育学会の会員でなければなりません。講習を受け、論文審査に合格すると認定が受けられます。

認定病児保育スペシャリスト

関連資格に「医療保育専門士」「認定病児保育専門士」があるが、これらに比べると資格が取りやすいのが特徴じゃ。

一般財団法人 日本病児保育協会」が認定する、病児保育のプロとしての資格です。

子どもの病気の基本的な看病の仕方や感染症の予防法など、病児保育に特化した知識や技術が体系的に学べます。

たとえば、保育中に子どもが高熱を出したとき慌てずに対応できたり、保護者が迎えにくるまでの間、適切なケアをしたりすることができるようになります。身につけたスキルは、病児保育施設や訪問型病児保育をはじめ、保育園、ベビシッターなどさまざまな場面で役立つでしょう。

資格は、Web講座を受講して、24時間の実習を修了すればOK。働きながらでも、約1〜2ヶ月で取得できます。

18歳以上なら誰でもチャレンジできるので、現役の保育士はもちろん、学生さんにもオススメです。

ベビーマッサージインストラクター

幼児期の温かい親子のふれあいが、赤ちゃんの豊かな情緒を形成します!

ベビーマッサージは、スキンシップであり、赤ちゃんの体調を整える効果があります。

マッサージによる心地よい刺激が、ココロとカラダの発育によい影響を与え、良好な親子関係や人間関係の構築につながるのです。

資格は「日本アタッチメント育児協会」が主催する研修会に参加すれば取得できます。

研修会の内容は、保育士や看護師を養成する大学の授業でも取り入れられている専門性の高いカリキュラム。発達心理学や脳の発達に関する知識を学び、その手法を親に伝えるスキルが身につきます。

とくに、産婦人科医や新生児治療室(NICU)などで働く保育士や看護師、児童福祉関係者にオススメの資格です。

福祉分野で役立つ資格

福祉

保健児童ソーシャルワーカー

保育士・幼稚園教諭・養護教諭、いずれかを専門的に履修した人を対象としている資格じゃ。

いじめや虐待、不登校などの深刻な問題を抱える子どもや親をサポートします。

児童福祉に関する専門知識をそなえたソーシャルワーカーは、とくに保育園や学校、養護施設などの教育現場で求められています。そのため、資格があれば転職や就職をする際にも役立ちます。

一般社団法人 医療教育協会」の指定校で必要な科目を履修し、試験に合格すると認定証がもらえます。

社会福祉士

保育士とセットで取得することも多い国家資格です!

寝たきりの老人や知的障がい者、虐待を受ける子ども、子育てに悩みを抱える家族など、身体的または精神的にハンディを抱える人の生活を支援する専門職。

問題のある家庭が増えている昨今、子どもの心をケアしたり、保護者に適切なアドバイスをしたりできる保育士のニーズは高まっています。

保育士資格と一緒に持っておくと、児童相談所・児童養護施設・障害児入所支援施設・母子福祉センター・児童自立支援施設などで働けます。また、障害者施設を運営する社会福祉法人の保育園での勤務を希望するなら、有利に働くことがあるかもしれません。

難易度は高めですが、持っておくと福祉のプロとして認めてもらえる資格です。

介護福祉士

少子高齢化が進む日本では、介護福祉士のニーズはどんどんと高まっておるんじゃ。

介護福祉士も、保育士や社会福祉士とおなじ国家資格です。

日常生活の困難な高齢者や障害者に対し、充実した生活を送れるように心身のサポートをします。

福祉関連の資格は、保育士とは無関係のように思えますが、決して無駄になることはありません。働ける施設の幅が広がりますし、急な事故への対応力や他者に対する思いやりの心が育まれるでしょう。

野外活動やレクリエーションで役立つ資格

自然の中で遊ぶ子供

キャンプインストラクター

男性保育士が取得するケースが多く、持っていると面接でアピールする際にも役立ちますよ!

キャンプで、必要な知識や技術をそなえた指導者を目指す資格です。

日本キャンプ協会」が実施する講習会に参加し、試験に合格すると取得できます。

講習会では、キャンプを安全におこなうためのルールやマナー、野外炊事、キャンプファイアーなどさまざまな活動が学べます。ほかにも、野鳥観察や自然観察、冒険ゲーム、キャンプソング等など…たくさんの野外遊びが習得できます。

レクリエーション・インストラクター

伝承遊び・集団ゲーム・クラフト・スポーツ・体操・野外活動などが学べるんじゃ。

地域や学校で、レクリエーションを指導できる専門家を目指します。

資格は「日本レクリエーション協会」のカリキュラム修了後に認定試験を受けるか、または各種学校で指定科目を履修するか、2通りの取得方法があります。

さまざまな遊びが学べるので、日常の保育活動はもちろん、各種行事など幅広いシチュエーションで活用できますよ。

ネイチャーゲームリーダー

ネイチャーゲームとは、五感を使って自然を体験する野外活動のこと!

ネイチャーゲームリーダーは「自然案内人」とも呼ばれ、100種類以上のゲームを使って、自然とふれあう楽しさを子供たちに伝えます。

資格は「日本シェアリングネイチャー協会」が主催する養成講座を受講し、試験に合格すると取得できます。

講座では、室内・野外問わず遊べるゲームがたくさん学べるので、毎日の保育業務のなかで役立つでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、保育士のスキルアップに役立つ資格を紹介しました。一気にすべて学ぶことはできないので、

「こんな知識があったらいいのにな。」
「もっと詳しくなりたいな。」

と、まずは興味の惹かれる分野からチャレンジしてみるとよいでしょう。

保育のニーズは多様化し、ひとりひとりの保育士にも個性が求められる時代です。ぜひ得意分野を見つけ、あなただけの武器を磨いてくださいね